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2019年 01月 13日 ( 1 )

試験勉強の高校生と『日本国語大辞典』のダメ加減

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熱心に英語の問題を解いていました

向こうに見えるパソコン教室は
この1月にほかのスペースからここに引っ越してきました

その前はECC英語教室だったのですが
立ち行かなくなって 3年ほど前から空き家になっていました

この生徒さんはそこが英語教室だったと知っているでしょうか

今日は「漢語と和語」の原稿にかかりきりでしたが
色々調べていて『日本国語大辞典』(全13巻)がけっこういい加減だと思いました

たとえば「漢語」に漢音呉音の「漢音」の意味があるといって
空海『性霊集』にある「漢語易詠、呉音誰難」を出典に掲げていました

いやこれはダメですよ

「漢語易詠、呉音誰難」は 中国渡来人・晋卿の九男坊に官職を授けてほしいと
空海が推薦文を書いたものの中にあり
彼が教壇に立ったら学生たちは
「長安洛陽の言葉もすらすらになり、南方方言だって皆こなせるようになります」
という意味なのです

そもそも漢音呉音の「呉音」は九世紀の空海のころにはまだない言葉で
十一世紀になって使われたのです

空海の文で呉音と対になる漢語が漢音になる道理はありません

『日本国語大辞典』の漢語の出典と意味がずれるのはほかにも多々あって
何だかなぁと思うことがよくありましたが 今回も期待通りにコケてくれました
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使用機材→クリック
by zuoteng_jin | 2019-01-13 17:54 | Contax T2 | Comments(0)