2018年 06月 01日 ( 1 )

花ロードえにわの六角堂と今村与志雄訳「酉陽雑俎」

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昨日掲げた1枚目の左側に写っていた六角堂です

太陽電池つきの街灯がフットパス沿いに設置してあります

六角堂の屋根の向こうに見えるのは
漁川(いざりがわ)をはさんだ天融寺さんです

このお寺のご住職は北海道大学インド哲学科の出身だそうです
おそらく梵語仏典が読めるのでしょうね

ところで今学期は授業で白楽天の風諭詩(社会批判詩)を講義していますが
白楽天と同時代の文人・段成式のことを思い出し
恩師今村与志雄先生の訳注『酉陽雑俎(ユウヨウザッソ)』をめくりました
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訳注で全5巻のうち最終巻の「解説」が読みたかったのです

この解説は40ページもあって
『酉陽雑俎』研究の基礎論文と言っても良いものです

中国古典文学書の中でも難読のこの本について
今村先生らしい堅実な考証の文でありながら
文学の楽しみにあふれていて
久しぶりに先生の肉声を聞くような懐かしさを覚えました

学生時代 魯迅講演集の講読の授業に出て間もなく
学園紛争で授業が無くなり
そのまま先生は辞職して著述業を名乗るようになり
色々な著作の訳注を世に送りました

私は授業では半年ほどのお付き合いでしたが(受講生3名)
辞職なさってから出された朝鮮の学者の北京往来日記
朴趾源『熱河日記』の訳注の恩恵を受けて「朝鮮学報」という学会誌に
「検書官李徳懋(リトクボウ)」という論文を書きました

授業を受けてから15年近く経っていました

その論文を先生に送って読んでいただいたところ
たった3名の受講生だったせいか 先生は記憶なさっていて
大変励みになるお葉書をいただきました

先生と『酉陽雑俎』の関わりは卒業論文からだとのことです

その卒業論文は「唐代の鷹狩りについて」というタイトルに換えて
のちのち研究室紀要に載りましたが
ちょうど私が研究室に入る5年ほど前のことで
卒業論文とは知らずに読み その奥の深さに
感銘を受けたことを思い出します
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使用機材→クリック
by zuoteng_jin | 2018-06-01 17:31 | Pearl III | Comments(0)