開花直前のハクモクレンと辞書付録の新稿作成

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マンションのハクモクレンは低温続きでなかなか開きません
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この花はモノクロも悪くないですが
開いたらカラ-で撮ってみるつもりです

連休後半は辞書の付録のために新稿を起こしました

連休中日に漢文講読の授業がありましたが 留学生を含む受講生から
旧仮名表記の「をはる」を「おわる」のように読むのが難しいです
という意見をいただきました

「を=お」はともかく
「は=わ」は いわゆる「ハ行転呼」という現象ですが
それでは次回に資料を作ってきて説明しますと約束しました

現代日本語には
「~は(=ワ)」「~へ(=エ)」しか転呼音は残っていませんが
古典世界には
「岩いは(ワ)」「顔かほ(オ)」「夕ゆふ(ウ)べ」「鼎かなへ(エ)」
「吸すふ(ウ)」「帰かへ(エ)る」「危あやふ(ウ)し」「多おほ(オ)し」
などがあり 語頭では起きないが語中語末に起こること

さらにはア段エ段が「う」「ふ(=ウ)」に先立つときは
語のどの位置にあってもオ段になること
「首か(コ)うべ」「脳な(ノ)う」「蝶てふ(チョウ)」「要え(ヨ)う」「漸や(ヨ)うやく」

などについて 連休後半に資料を作りました

事例を体系的に豊富に掲げた結果
なにやかや1頁程度の資料になったので
これを次版『漢辞海』の付録につけることにします

実は2016年度の授業で 「あたはず」「いづくんぞ」「べけんや」など
『源氏物語』などの古文にはほとんど現れない訓読語について講義し
それを20語ほどまとめて「訓読語とその由来」という付録にしました

版元三省堂編集部の話によると 学生時代に
普通の古文や近現代文学を専攻した高校現職の先生たちに
これまで抱えていた違和感が軽減されたと 好評だとのことです

今度の転呼音の説明は 教室の声を反映したものですから
高校生大学生には有益な付録になると信じます

教室の授業は本当に研究や著述のネタが埋まった宝庫だなぁと
いつもながらに思います
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BESSA R2A(2004年コシナ製)
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by zuoteng_jin | 2018-05-05 17:20 | Bessa R2A | Comments(0)
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