埋もれそうな消火栓とジャンクハイマチックEの大修理

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消火栓が雪に埋もれそうです

近距離の消火栓にピントを合わせた写真が写っていて
自己満足ですが感動しました

これは2台のジャンクカメラから良い部品を集めるという
大修理を試みた機材の試写だったからです

機材Aの7年前にレンズを外したボディを母艦にし
そのダメな内蔵距離計を取り外し
ほかの部分がダメな機材Bの内蔵距離計とレンズから移植したのです

したがって狙ったところにピントがあった写真が撮れるのは
素人の光学系修理としては大成功です

下は中距離の撮影です
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無限遠撮影は曇天のガラス窓越し撮影ですが下のような塩梅です
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以下はマニアックな修理の経過報告ですから
興味の無い方はこれで閉じて下さってけっこうです

レンズの無い機材Aはこんなものです
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下の機材Bは巻き上げ軸の内部ネジに
折れたビスが詰まって使用不能になっています
(距離計の狂いを調整した後 再組み立てをしていて締めたら 折れたのです)
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機材Bの巻き上げ軸を機材A から移せば簡単そうですが
この部分はテンションが複雑にかかったスプリングが多数あって
充分な経験がないと再組み立ては困難です

そこで機材Aを母艦にして機材Bから移植するという手段をとりました

機材Aは恐らく落下が原因で(軍艦部の角にへこみがあります)
距離計の根本的な部分がダメになったようでした

無限遠に調整すると近距離がずれ
近距離に合うように調整すると無限遠がずれるのです

まず機材Bからファインダーブロックを外します
(上の方レンズ鏡胴に置いたのが外したブロックです)
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これを機材Aに組み込んで再調整します
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左の2本の矢印も距離計調整偏心ビスですが
これはメーカーがカメラに組み込む前に済ませるようです

素人はまず一番右の縦ずれ調整を済ませて
右から2番目の横ずれ調整を行います
(カバーを開けなくてもストロボホットシューを外すだけで調整可能です)

この距離計ですと遠距離も近距離もちゃんと精度が出ました

レンズは6枚のエレメントが
シャッター羽根より前にあるひとかたまりの前玉群と
シャッター羽根より後ろにあるひとかたまりの後玉群とに分かれます

前玉群は文字通り前から単純に外せますが
再組込みの時にはフィルム感度調整リングが
適正な位置にあるかをちゃんと確認しないといけません
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リングを回すと光が上部の細かい穴・粗い穴・狭い窓・広い窓の
適切な個所を通って受光部のCdSに届きます

この位置がずれていてはプログラムシャッターが
正しい露出をしてくれません

手持ちのほかの機材を参考にしつつ
2本のビスを緩めて位置決めをします

今回の試写を見る限り この位置決めも妥当だったようです

後玉群はカメラの裏蓋をあけて簡単に外れる場合は良いのですが
きっちりと締まっていてそうは問屋がおろしません

そこでレンズボードを取り外すということになりました
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ボードの4本のビスを外せばよいのですが1本が堅くて
Kure 5- 56の世話になりました
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上のようにボードがきれいに外れるようにするには
電源部の結線半田を外す必要があります

ボードにネジ込まれた後玉群を取り外し
これを母艦の機材Aにネジ込めばおおむね終了です

年末の断線修理の1台と 年始のパッチワーク修理の1台は
がん闘病中の弟と甥の二人の快癒を祈りつつ行いました

両方ともうまく治って大変うれしく思います
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Minolta HI-MATIC E(1971年製 パッチワーク再生機)
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by zuoteng_jin | 2018-01-08 17:15 | Minolta HIMATIC E | Comments(0)
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