白玉の歯に沁みとおる秋の夜は…『酒場図鑑』を読む

c0182775_20123219.jpg

秋も深まってきました

白玉の歯に沁みとおる秋の夜は酒は静かに飲むべかりけり(牧水)

facebook の友人が『酒場図鑑』という本を出しました

下戸の私が楽しんで一気に読了してしまうほど面白かったです

著者の小寺氏はリンクを張っている辻井農園の主人の
小学以来の同級生ということで知り合いました

この本の書評がさっそく辻井農園「現代田んぼ生活」に載りました

辻井氏は親しい友人だけあって
これ以上に何かを言う余地はないほど見事な批評です

ただ「酒も飲みつつ、台所でぱぱっと冷奴なんかに薬味をのせて
少しアルコールの勢いも借りて書いています」というのは
そうかもしれませんが 私の印象は それにもかかわらず
この本の文体は「酒にも自己にも酔っていない」というものです

一言で言うと文体の格調が低俗ではありません

酒食に関する文章が低俗な文体だと すぐに嫌になります
(低俗な文体の見本は「食べログ」にいくらでもあります)

詳しい内容は忘れましたが
昔読んだキングズレイ・エイミスの『酒について』(吉行淳之介訳)
をふっと思い出しました

どちらも 実用的な情報を語っていながら
読み物としてかなり面白い本だったからでしょうか

本を閉じて思ったことは 来世こそは
お酒の飲める人間に生まれて来たいということです

そしてどこかの居酒屋の常連になってみたい

いくら本が面白くても
酒場の楽しみが 読むだけというのは
何としても 悔しいです
c0182775_17511137.jpg




Leitz Minolta CL

c0182775_185558.jpg

by zuoteng_jin | 2016-10-09 17:00 | Leitz Minolta CL | Comments(0)
<< 降ったり止んだりの三連休と続く不景気 預金通帳のチェックと閣僚の白紙... >>