旧拍新掃描「92年秋紹興・紹興酒と咸亨酒店」

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紹興といえば紹興酒でしょうね

紹興の酒屋で世界的に著名な咸亨(シエンホン)酒店です

店先がもっとわかりやすい写真があったはずですが
それがまだ見つからないのでこれで我慢します

それでも今は建て替えられて
映画のセットのようになっているのよりましですね

魯迅の短編小説に「孔乙己(コンイーチー)」というのがあって
ここを舞台にして ここの店員の視点から
時代遅れの儒者クズレを描いたものです

魯迅の故家から歩いて数分の位置で
叔父さんが経営していた由です
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ピントの甘い写真で申し訳ないですが
このシーンがとても重要なのです

「孔乙己」によればこうして酒を注ぐ直前に
奥のほうにあるカメからカウンターの下にある徳利に酒を移し入れるのですが
その際 すばやく徳利の底に水を入れるテクニックが必要だったそうです

「孔乙己」の語り手になっている店員は
それが下手くそでカウンターから外されたことになっています

カウンターの上の皿は これも小説に出てくる茴香(ウイキョウ)豆です

茴香を香辛料として煮たソラマメを乾燥させたもので
堅くてそう旨いものではありません

咸亨酒店は酒を売るのが本業で こうして提供するのは
立ち飲みや角打ちのようなサービスなのです

ですからメニューもこんな塩梅でした

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あの小さい窓から酒と肴の食券を買って
カウンターで品物と交換するわけです

ともかく基本は酒屋であって
居酒屋や料理屋ではないということが この写真にも現れていて
今の観光化して提灯などで飾り立てた画像をもとに語っては誤解します
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Olympus OM-3
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by zuoteng_jin | 2016-09-23 19:59 | Olympus OM-3 | Comments(0)
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