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スツールとベンチの写真と「大器晩成」の講義資料

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こういう天候ならば散歩に出ますが今日は終日雨でした

明日の講義資料を用意しようと
昨年使った資料を読み直してどうも意に満たず
結局一日かけて新しい資料を作りました

今から2300年前に竹札に書かれた『老子』の写真版を解読するとc0182775_1942512.jpgよく知られた「大器晩成」が
実は「大器無成」だったという内容です

これは4句が一まとまりになっていて
2000年前に確立した現行本のテキストでは
大方無隅=超大四角形はコーナーが見えない
大器晩成=大型容器はゆっくりと焼き上がる
大音希声=大音響はかえって聞こえない(希=無の意)
大象無形=大きな姿は形が見えてこない
とあって
いずれも「道」というものが
把握しにくいほど巨大なものだというたとえです

でも大器晩成だけが異質な言い回しですね

実は2300年前の『老子』は「大器曼成」だったのです(左の写真の5字~8字)

この「曼」には
『漢辞海』にも書いたように「無」の意味があります

つまり「大器曼成」=「大器無成」大型容器は焼き上がらない
これが『老子』の言いたかった「道」の巨大さのたとえであって
どうやら2000年のあいだズレたまま伝わっていたのですね

こういうことを講義資料にして分かりやすく言うために
中国の専門書を色々読み漁って一日が暮れた次第です
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Leica IIIF
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by zuoteng_jin | 2015-11-15 18:13 | Leica IIIF | Comments(0)
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