談話室

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談話室にいる ある意味で戦友たちです

差し入れていただいた『生物と無生物のあいだ』読了しました
もともと自然科学が好きな私ですので
充分楽しんで読みました

途中で「まあまあ」なんてえらそうな感想を書きましたが
そのよって来たる所以がはっきりしましたので書いておきます

科学読み物を読んで一番面白いのは
何といっても科学史上記念さるべき発見をした研究者の回顧談です
俗っぽく言うとノーベル賞級の業績をどうやってあげられたか
そういう話題の裏話を本人の口から聞くということになります

この本に出てくる本人の研究回顧は
指導教授に命じられた課題であって
分泌顆粒がいかにして細胞幕を通過するか
そのメカニズムの解明です
DNAの構造や振る舞いをめぐるエポックメイキングな研究の
サブテーマに過ぎないわけです
それがいかに重要なテーマであっても
失礼ながら素人がワクワクする話題とは言えません

この本を読んでワクワクしたのはご本人の回顧解説ではなく
DNAの構造や自己複製メカニズムを解明した
ほかのノーベル賞級研究者にまつわる解説的話題でした

「まあまあ」の原因は上の二つの異なる志向のバランスが
いかにも中途半端に思われたからにほかならないのです
科学ジャーナリストに徹しきれていないわけですね

文章は遺伝子のパワーを売りまくった竹内久美子氏よりは
はるかにまともです
ッて 竹内氏の文章にくらべたらたいていの
ライターは はるかにまともなんですけどね
あれに原稿料を払う出版者があるのが信じ難いです
師匠の日高敏隆氏に睨まれたくないための起用かと勘ぐってしまいます

それはともかく福岡伸一氏の文章はフェルメールものでも
分かるように ルポに向いています

いっそご自分を消し ジャーナリストに徹して
DNAの構造や自己複製メカニズムを解明した
科学史読み物を書いていただきたいと思いました


今日は病室とリハビリ室の間を
補助具を使って往復しました
人がたくさんいると まだ怖いです

by zuoteng_jin | 2012-11-21 14:54 | AQUOS IS17SH | Comments(0)
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