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旧拍新掃描「86北京92杭州・鶏を売り買いする」

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ちょうど30年前の北京です

国営の自由市場に近隣の村から鶏を売りに来た農民と
鶏肉を買いに来た市民とが売買成立で
両方とも満悦の表情です

鶏肉はほとんどがこうして生きた鶏を買って捌くのでした

この後この農民とどこから売りに来ているのかなど雑談をしましたが
聞いても知らない村の名前でした

終始にこやかに話してくれたので
日本の煙草は軽いけれど吸うかいといって
1本進呈したら受け取ってくれました

その時はセブンスター 中国でそのまんま七星として売っていました

ただ贋物もあって Mild Seven が Nild Seven になっているのが
わざとなのかミスタイプなのか 判断に苦しみました

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これは92年杭州での鶏の売り買いです

ここでの売り買いの駆け引きはなかなかでした

20分ぐらいかけて 指で押して肉付きを確認したり
細かな値段の交渉を念入りにやっていました

交渉成立して鶏を片手にぶら下げて帰るのかと思ったら
道の曲がり角でまだこっちを見ているのでした

そのうちにサッと戻ってきて
俺にはあの値段で売ったのに
今こいつにこの値段とはけしからん
俺にももっと負けろと
第二ラウンドが始まったのには笑いました
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by zuoteng_jin | 2016-09-30 17:57 | Minolta XD | Comments(0)

中国の中秋月餅と休み明け留学生の土産の羔点

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中国では中秋となると月餅の贈答で盛り上がります

これは92年の中秋で友人が月餅を買っているところです
(ネガが古いのでカラーバランスがおかしくなっていますね)

このひと箱を買うのにもずいぶんこだわって
15分ぐらいあれこれ店員とやり取りしていました

月見には外に繰り出します

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この日は杭州の西湖の北側の
葛嶺という小山の上で月待ちをしました

そんなことを思い出したのは 今日から始まった授業に
いったん帰国していた交換留学生が帰ってきて
お土産を持ってきてくれたからです

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酥脆羔点という純中国スィーツで かなり甘い焼き菓子です

皮がボロボロですが 漢民族はこのボロボロサクサクが
ことのほか口に合うようで
「酥脆スーツェイ」とか「脆ツェイ」いうのが
美味の表現になっています

モチモチがもてはやされる日本とは正反対です

ちなみに蘇州式月餅というのは
このボロボロの皮が固くしまった感じで あまり甘くなく
日本で普通のネットリした皮の甘い月餅は
広州式月餅と言っていました

授業は半分以上は中国からの留学生ですから
日本語の話をすぐに自家通訳でやるという忙しさですが
こういう食べ物でちょっとだけ漢民族の感覚を注入するのも
この際必要なのかなと思った講義初日でした


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by zuoteng_jin | 2016-09-29 17:55 | Contax T2 | Comments(0)

ホクレン野菜直売所と雑文への感想をもらったこと

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ホクレン「くるるの杜」の野菜直売所です
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出入り口近くにダイコンやネギがありましたが
ずいぶん実の張った立派な野菜だと感心しました

何となく「道の駅」の直売所のような農家直販の野菜を想像していて
泥付きなのかなというような予想を裏切られました

まあ ホクレンのプライドという感じがしましたが
うちの奥さんの見るところ 値段はかなり安いのだそうです

野菜ではないのですが冷凍の肉まんじゅうが良かったです
この日の夕食はその肉まんじゅう一個で十分でした

話は変わりますが 先ほど職場の駐車場で
芝刈りや除雪などを行なう管理部門の職員のお父さんに声をかけられました

「この前の『図書館便り』の文章良かったですね
起承転結がビシッと決まってたし とにかく面白かったです
ああいう内容の本は書かれてないんですか」

そういう感想を伝えてくれました

学内向けの連載雑文ですが この回は比較的アカデミックだったのです

それだけにこの職員さんの感想は思いがけないことでした

と同時に 嬉しかったことは言うまでもありません

近いうちにこのブログからも
読んでいただけるような工夫をしたいと思います
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by zuoteng_jin | 2016-09-28 18:18 | Contax T3 | Comments(0)

ホクレン・くるるの杜の農村レストラン

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ブルーサルビアとマリーゴールドの向こうは「くるるの杜」農村レストランです

くるるの杜というのは北海道農協連合会 通称ホクレンの直営施設で
体験農場と直売所と農村レストランでできています

この隣に 二度ほど本を借りた北広島市立図書館
大曲(おおまがり)分館があるので(いずれも自宅と職場の間にあります)
借りた本の返却のついでに利用してみました

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すべていわゆるバイキング方式ですが
ホテルの朝食バイキングよりは ずっと内容が充実してかつ美味しいです

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原則としてランチ営業で 一人前 1,700円で 90分間滞在可能というシステムです

やはり女性客が多いですね

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天井が高い室内は居心地がよくてなかなか快適です

どれを頂いても美味しいのですが 我々夫婦のような年寄りには
元を取るというような食べ方は無理です

それでも地元の野菜をふんだんに食べられるのは嬉しいので
これからもちょくちょく利用したいと思っています
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by zuoteng_jin | 2016-09-27 17:20 | Minolta CLE | Comments(0)

大谷地神社例大祭2016(続)と「みんな元気になる絵本」

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昨日は祭りの少年達でしたが今日は少女達です

こういう時はおめかししたいでしょうね

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久しぶりに絵本のプー横丁さんの「みんな元気になる絵本」の紹介です

毎日新聞電子版に今月は
「おみせやさんで くださいな!」がとりあげられました

「37軒のお店が出てきます。それぞれの外観を見せて、
次のページに内部の様子と、お店の人の接客ぶりが描かれます」

そういう内容だそうですが
すっかり大型ショッピングセンターに慣れた大人たちも
個人商店には個人商店の魅力があったことを忘れがちです

お店屋さんの壁にはどこにでも時計が掛けてあるなんて指摘は
言われてみたら確かにそうかもしれないと感じ入りました

ちょっとこの本を見てみたいですね

さすがに長い間 愛情を持って絵本を扱ってきただけあって
巧まずして見事な紹介になっています
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by zuoteng_jin | 2016-09-26 17:18 | Minolta CLE | Comments(0)

大谷地神社例大祭2016と松本十郎を称える会

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22日は大谷地神社の秋の例大祭でした

近所の子供たちにとっては嬉しい年中行事です

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今日は北広島市で松本十郎を称える会の「没後100年頌徳祭」があって
子母澤寛「厚田日記」の松本十郎 という講演を行ってきました

当初は100人程度の参加者と聞いていましたが
幹事の方から150人程度になる予定だとのことで
配布資料を増し刷りしたのですが
結局180人は来たようで 資料が足りなくなるほどの大盛会でした

色々な挨拶やイベントで14時から16時半までの長丁場でしたが
少しも退屈なものがなく あっという間の2時間半でした

当方の講演も終わると色んな方々から
面白く勉強になりましたとか
もっと長い時間お話を聞きたかったですとか
スライドは見たことあるなぁと思ったらそもそも先生のサイトですね
そういう感想が寄せられました

この一月ほど松本十郎で検索して
このブログにアクセスする方がチラホラおられましたが
今日参加しておられたわけですね

会が盛会で 講演も無事に済んでホッとしているところです
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by zuoteng_jin | 2016-09-25 19:13 | Minolta CLE | Comments(0)

旧拍新掃描「92年秋紹興・紹興酒醸造事情」

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紹興酒は糯米(もちごめ)とこの鑑湖(カンコ)の水が主原料です

鑑湖ははるか昔には紹興市の西南にある広大な湖だったのですが
早くから浅瀬がどんどん耕作地になって
今やこういう水路の総称として言うほかなくなりました

周囲が湖畔でふちどられる湖ではありません

いま観光旅行でガイドが鑑湖ですといって案内するのは
後に整備した風致地区であって
ある意味で復元パークです

酒を醸すのは水が肝心だと聞きますから
鑑湖の水はどんなものか見たくなったわけですが
清水というにはほど遠く
生活廃水がどんどん流れ込むネットリした水だったのです

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ここで恩師のひとりの竹内実先生が
富山で集中講義の際に私の研究室に見えて
「紹興酒はなぜ旨いかというと
実はあれは漢民族のオシッコでできているからなんだよ」
とおっしゃっていたのを思い出しました

醸造所を見たいと思っても当時は
国営醸造所の見学システムがありませんでした

そこで民営の醸造所界隈を歩いてみました

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全然酒蔵らしくはないのですが 歩いていると
麦麹の甘い香りでむせ返るようでした

下戸の私は空気を吸うだけでも酔っ払いそうです

水路に面したほうには酒ガメがごろごろしています

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いやはやとうてい清潔とはいい難い光景です

もっと後に国営の醸造所を見学した人のブログでも
足元がドロドロで不潔極まりない酒蔵だとレポートしていました

小さな女の子がカメを遊び道具にして
足を突っ込んでいるのを見た時には
驚嘆とも感動とも名状しがたい思いがしたものです

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紹興酒は鑑湖の水でなければ紹興酒ではないと
地元ではガンとしてこだわっていたのですが この10年後には
さすがに鑑湖の水で酒を醸すのはあきらめたそうです

21世紀になると生活廃水だけでなく
工場廃水も加わってとても飲用には堪えなくなってしまい
もう10年も前から水道水を使っているとのニュースが
2014年に流れて話題になりました

鑑湖水の紹興酒を味わった最後の世代
ということになったわけです

21世紀に生きるとはそういうことなんですね

by zuoteng_jin | 2016-09-24 17:32 | Olympus OM-3 | Comments(0)

旧拍新掃描「92年秋紹興・紹興酒と咸亨酒店」

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紹興といえば紹興酒でしょうね

紹興の酒屋で世界的に著名な咸亨(シエンホン)酒店です

店先がもっとわかりやすい写真があったはずですが
それがまだ見つからないのでこれで我慢します

それでも今は建て替えられて
映画のセットのようになっているのよりましですね

魯迅の短編小説に「孔乙己(コンイーチー)」というのがあって
ここを舞台にして ここの店員の視点から
時代遅れの儒者クズレを描いたものです

魯迅の故家から歩いて数分の位置で
叔父さんが経営していた由です
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ピントの甘い写真で申し訳ないですが
このシーンがとても重要なのです

「孔乙己」によればこうして酒を注ぐ直前に
奥のほうにあるカメからカウンターの下にある徳利に酒を移し入れるのですが
その際 すばやく徳利の底に水を入れるテクニックが必要だったそうです

「孔乙己」の語り手になっている店員は
それが下手くそでカウンターから外されたことになっています

カウンターの上の皿は これも小説に出てくる茴香(ウイキョウ)豆です

茴香を香辛料として煮たソラマメを乾燥させたもので
堅くてそう旨いものではありません

咸亨酒店は酒を売るのが本業で こうして提供するのは
立ち飲みや角打ちのようなサービスなのです

ですからメニューもこんな塩梅でした

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あの小さい窓から酒と肴の食券を買って
カウンターで品物と交換するわけです

ともかく基本は酒屋であって
居酒屋や料理屋ではないということが この写真にも現れていて
今の観光化して提灯などで飾り立てた画像をもとに語っては誤解します
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by zuoteng_jin | 2016-09-23 19:59 | Olympus OM-3 | Comments(0)

旧拍新掃描「92年秋紹興・魯迅と偉人伝説」

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紹興で見るべきものの一つは魯迅の故家ですね

上が広いお屋敷の側面です

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これが魯迅の読者にはおなじみの百草園です

魯迅家の菜園だったのですが
魯迅が大人になった時に朱子の子孫に買い取られたそうです

中国を代表する古典思想家の朱子と
中国を代表する近代文学者の魯迅とが
家庭菜園で結びつくのが面白いです

魯迅に「百草園から三味書屋(さんみしょおく)へ」という回想記があります

三味書屋というのは魯迅故家から
道路と細い水路を挟んだななめ前にある学習塾です

魯迅は12歳から17歳までここで古典を学びました

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塾の中は普段は立ち入り禁止ですが 管理人に
魯迅先生が文字を刻み込んだ机を日本から見に来ました
そういうと「それは遠くからわざわざ さあ中へ入って」と
鍵を外して 中に入れてくれました

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十畳程度の狭い室内の東北の一隅に
「魯迅座位」とプレートがあってこれが魯迅の座席でした

魯迅が遅刻して寿鏡吾先生(右手の写真の人)からこっぴどく叱られて
今度からはきっと早く来ると誓った印に
机に「早」と刻み込んだと言います

この机椅子は 当時の習慣として
魯迅家にある私物を持ち込んだもので
傷つけることは公共物損壊にはならないのです

その字が下の画像です

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この刻字の上には保護のために
厚さ3mmほどのガラス板がありましたが(上部に写っています)
管理人さんがサッとずらしてくれました

自慢しますが これを直接撮影した例はほとんど無いようです
(紹興の観光案内サイトに使い回しの画像があります)

この20年間ぐらいは 机の手前にロープを張り回して
机に近づくことも出来なくなり
第一 部屋の中には入れないようになっています

現状では入口に「早」字の写真と説明書きが展示されているだけです

92年当時ですら非常に好意的な管理人さんだったので
去り際に日本から持って行ったタバコ CABIN を二箱進呈しました

ただしこの話は「百草園から三味書屋へ」には書かれていなくて
当時のことがもっと詳しく描かれている周作人(魯迅の弟)『魯迅の故家』にも
まったく書かれてはいないのです

机上の「早」字は本物のようですが
中国のサイトでいくら探しても
エピソードの出典が書いてありません

中国の教科書にも載っているこのお話しは
まあ後付けの偉人伝説だと考えてよいかと思います
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by zuoteng_jin | 2016-09-22 18:29 | Olympus OM-3 | Comments(0)

旧拍新掃描「92年秋紹興・水路と烏篷船」

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4ヶ月の杭州滞在中に紹興には3度行きました

紹興酒で名高い紹興は水路が縦横に走っており
まさしく水郷です

いまではあちこちで「古街」を売り物にする観光地がありますが
いずれも作り物の観がぬぐえないですね

この写真はまったく自然のままの紹興風景です

船は烏篷船(ウーポンチュアン)という独特の船で
自家用車が普及する以前のこの当時は日常の交通手段でした

半円形の黒い屋根(=烏篷)が特徴です

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現在は市民の交通手段ではなくなって
もっぱら観光用に残っています

下は中国のサイトで見つけた今の烏篷船ですが
管理用に番号が大書されていて 往時の風情が台無しです

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使用機材はすでに手放した Olympus OM-3 で レンズはズイコー35mm F2.8
フィルムもスライド用のコダック Ektachrome です

全部過去のものとなって無くなりましたが
この写り方を見てみると
デジタルしかない今のカメラ界隈は寂しいです

紹興はお酒以外にも見どころが満載で
92年以後は見られなくなったものなど
明日から少しずつご紹介します
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by zuoteng_jin | 2016-09-21 21:09 | Olympus OM-3 | Comments(0)