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松本十郎の楷書と行書

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一昨日紹介した「鍬の先」の掛軸を中判モノクロで撮りました

この筆跡で並並ならぬ書の冴えを感じたのですが
本当に驚いたのは下の楷書でした

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上半分と下半分に分けて拡大してみます
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この端整な楷書体は間違いなく
唐代の欧陽詢・虞世南・褚遂良らの古典を学んでいます

欧陽詢の楷書体は今では基本中の基本ですが
これが日本で学ばれるようになったのは
昭和に入ってからだといいます

松本十郎はこの端整な欧陽詢の書風がお好みだっただと思いますが
当時これを好んだ書家はほとんどいなかったようです

いかにも謹厳な十郎好みの書風だとため息が出ます
気のゆるみが一点もないですね

中山久蔵の傘寿の祝いの「序」は骨格のしっかりした行書です(その末尾部分)

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「序」は普通離別に際して友人に贈る励ましの文章の名ですが
十郎は傘寿の励ましとして使っています

私は芸術としての書については不案内の素人ですが
楷書の基本がしっかりしないと骨のある行書は書けないと思います

近年の大河ドラマの題字をでたらめに書く書家たちよりも
はるかに素晴らしい出来です

ただ 保存が極めてよくないのが残念です

ちゃんと解説する人がいないのでしょうね
ですから今日 来る9月に発足する「松本十郎を称える会」の
入会申込書を提出してきました
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by zuoteng_jin | 2016-06-30 19:13 | Fuji GS645 Pro. | Comments(0)

中山久蔵の稲作実験

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旧島松駅逓所のわきにこういう碑が立っています

撰文と書は1960年代の北海道知事を勤めた町村金吾です

中山久蔵は道南で成功していた稲作は道央でもできるはずと考えて
最初は苫小牧で試み さらに1871年(明治4年)
この地に住み着いて実験を続けました

苦心の末1873年(明治6年)に赤毛種という品種の栽培に成功します
それを励まし続けたのが松本十郎でした

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この説明書きを読むと 農業の経験者ならずとも
どんなに大変か想像がつきます

その赤毛種を植えた実験田が復元されています

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お母屋の風呂から田に温水を引いた水道も
それらしく枡形がついていましたが
画面のはコンクリートなので
今実際に水を引く装置なのだと思いました

今日も出勤途中で立ち寄って
全漢文の書軸と書簡の写真を撮ってきましたが
本当に通勤路(36号線)の脇道なので
四季折々に尋ねてみたいと思っています

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by zuoteng_jin | 2016-06-29 19:32 | Minolta CLE | Comments(0)

旧島松駅逓所と松本十郎の書軸

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明治期の島松駅逓所が復元されています

通勤路の国道36号線沿いの脇道にあるので
いつでも寄れると思ってそれが今日になりました

国道36号線は今は画面右上の高いところの橋を渡りますが
かつては画面手前が国道36号線でした(追記:平成元年まで)

島松川が谷になっていて36号線は谷底までおりていたのです

この駅逓は北海道の稲作の父・中山久蔵の旧家でもあり
クラークが「青年よ大志を懐け」という言葉を残して
札幌農学校の学生たちと別れたところです

中山久蔵はこれまでこのブログで何度も言及している
開拓使大判官・松本十郎の終生の友人でもありました

大正4年乙卯1915年つまり松本十郎逝去の前年に
中山久蔵に贈った書軸がこの駅逓所に掲げてあります

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「大黒の鎚にもまさる鍬の先」
「中山老農翁の一笑に呈す 乙卯九月 松本十郎」 

十郎の伝記によく引用される軸です

このほかにも中山久蔵八十歳を祝う書簡や軸がありますが
光線情況がよくないので 後日ストロボ持参で
撮らせていただくことになりました

それらは大変みごとな楷書体で書かれており(全漢文)
中国の古典書跡をよく学んだ感じが素晴らしいです

それと9月25日にはここを管理する北広島市で
松本十郎を顕彰する会が開催される由で
そのご案内を送っていただくことにもなりました

中山久蔵のことはまた明日ご紹介します
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by zuoteng_jin | 2016-06-28 18:51 | Minolta CLE | Comments(0)

賃貸アパートと家賃下げろデモとみんな元気になる絵本

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近所の賃貸アパートです

大学や大きな病院があるので 賃貸アパートは需要があるはずです

首都圏では学生を中心に家賃が高すぎると
家賃下げろデモが展開されています

雨宮処凛さんが支援してそのデモのレポートを書いていますが
ことはアパート代に限らず 若年層の貧困を取り巻く社会問題になっていますね

半世紀前の我々の学生時代には 思いもよらなかった運動です

あのころの学生アパートには
浴室なんてないのが普通で 電話も引けませんでした

今の学生さんは風呂なし電話なしなんて想像もつかないと思います

電話は携帯やスマホで解決していますが
今は 学生アパートとしては総じて立派すぎる感じがします
(我が家のせがれも風呂付のアパートでした)

ただ 今度の家賃下げろデモは
住宅政策全般にかかわる問題提起で
税金の在り方まで問う大事な問題だと思います

今日の話題に関係はありませんが
富山の絵本屋プー横丁さんが「みんな元気になる絵本」
「つちはんみょう」という虫の暮らしを紹介する絵本について書いてます

作家さんは10年かけて書き上げた由です

こういうお仕事には文句なく頭が下がります
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by zuoteng_jin | 2016-06-27 17:55 | Leica IIIC | Comments(0)

バラと風媒花

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姉の家の近くにバラが満開のお宅がありました

この画面の右手のほうに
しおれかけのカンパニュロが群れになって咲いていたので
このお父さんに ずいぶん咲いていますねと声をかけたら
「いやオレ植えたんでないのさ
タネ勝手に飛んできて 名前も何も分かんないもね」
そういう答えが返ってきました

確かにこの近所には風媒花が少なくなかったです

さらに少し歩くとオダマキを中心に
風や鳥の糞で運ばれたとおぼしき風媒花の庭がありました

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何となくこの野放図な感じも北海道です
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by zuoteng_jin | 2016-06-26 17:48 | Agfa Optima 1035 | Comments(0)

石狩平野の夏と吹奏楽定期演奏会

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一昨日の石狩平野の東北面南幌町付近です

昔は東の夕張川と西の千歳川が氾濫して
農耕には苦心のあったところだと聞いています

遮るもののない平野ですから 冬は北西の風がひどくて
ご覧のような防風林があちこちにあります

今日はこのフィルムの現像を頼みに
いつものショッピングセンターに行きましたが
土曜日ですので 先月に引き続き
北星学園の吹奏楽コンサートがありました

先月は第94回で今日は第95回だそうです

吹奏楽は中学高校でやっていたので
素通りできないんですね

ついベンチに掛けて聴いてしまいましたが 音に身を浸しつつ
50年前には自分もああやって仲間とラッパを吹いたな
なんて思いだしたらもういけません

胸にグッときて つい目頭が熱くなってくるのです

身体は不自由だとはいえ 頭脳活動などは
まだまだ人後に落ちないぞと 張り切っていますが
感情方面がもろくなっているのを自覚せざるを得ませんでした
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by zuoteng_jin | 2016-06-25 18:12 | Agfa Optima 1035 | Comments(0)

白樺並木と幌内炭鉱の調査報告書と松本十郎

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姉の告別式も滞りなく終わりました

二日間パイプ椅子に身体を支えていると
どうしても身体が強張り 帰宅してどっと疲れが出ましたが
先ほどひと眠りしてどうやら回復しました

姉を見送るときに必然的に
生まれ故郷の三笠市や幌内炭鉱が思い出されました

三笠市のホームページには幌内炭鉱について
以下のように紹介があります

「 三笠の石炭の歴史は、明治元年に石狩村の木村吉太郎が
幌内で炭層の露出面を発見したことに始まります。
  明治6年には開拓使庁出仕榎本武揚、幾春別川を遡航。幌
内イクシウンベツ煤田を実地調査し、鉱山地質学者ライマンが
幌内煤田を調査し、明治12年、幌内煤田開坑に着手しました。
  明治22年に北海道炭鉱鉄道会社が設立。幌内、幾春別炭
坑を国から払い下げます。
  その後着々と採炭を続け、三笠の発展を担って行きます。昭
和37年に幌内、新幌内炭鉱連絡坑道が貫通し、昭和41年には
幌内立坑を完成。翌年新幌内鉱と統合し、幌内炭鉱が誕生しま
した。
  昭和50年に幌内炭鉱でガス爆発が発生、昭和52年に出炭を
再開しますが、国内炭の需要低下により平成元年、幌内炭鉱は
閉山しました」

上の記事にある榎本武揚の実地調査について たまたま枕頭書
にしていた加茂儀一「榎本武揚」にその調査報告書が全文引用
してあります

これは何と時の開拓使大判官・松本十郎に提出され 加茂儀一
氏は松本十郎の孫の松本友氏が保管してあったのを借用し
て引用した由です

先日松本十郎の足跡の残る厚田に行ってみたのですが
松本十郎と我が故郷の三笠や幌内や幾春別がダイレクトに
結びついたのには驚いてしまいました

しかしこの調査報告書に出てくる地名は
掌を指すようによく分かるのにはさらに驚きました

そんな風に故郷をしのびつつ
亡姉をしのんでいます
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by zuoteng_jin | 2016-06-24 17:58 | Leica IIIC | Comments(0)

ブランコの兄妹

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今日は亡くなった姉の通夜祭でした

斎場に泊まってもよかったのですが
小一時間で帰って来られるところですし ストマケアのこともあるので
我が家は先ほどいったん帰宅しました

通夜祭には親族以外に亡き姉の友人知人が
一主婦の葬儀としては想像以上にたくさん来ていただき
生前の付き合いの広さに改めて思いを致しました

私が高校生大学生の頃 実家では下宿屋をやっていましたが
その折の下宿人だった方も出ていただき
数十年振りであいさつを交わすことも出来ました

明日また告別式に参列してきます
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by zuoteng_jin | 2016-06-23 23:13 | Rollei35 Germany 1 | Comments(0)

参院選挙公示と姉を看取ったこと

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参院選が公示されました

いつも散歩する住宅街にあるお宅ですが
共産党議員のお宅兼事務所であることに初めて気がつきました

イデオロギーとしてシンパであったわけではないですが
今のウソつき放題の与党に較べれば この党の所論は
はるかに正論だと感ずることが多いです


昨夜 近くの緩和ケア病院にいた三歳上の姉が
息を引き取るのを看取りました

今年になって肺がんが見つかりましたが
患部が外科手術の出来ない場所でしたから
抗癌剤の遺伝子試験で適合もしたのですが
姉は後遺症に苦しむならば敢えてこのままで
という選択肢を選びました

もちろん各所に転移しましたが思ったより苦痛がひどくなく
意識が前日までしっかりしていて
最後は家族に見守られ 静かで安らかな往生でした

こういう旅立ち方もあり得るのだと考えさせられました

それはともかく
自分の両親も連れ合いの両親もすでに亡くなっていますが
実の兄弟姉妹との永別は
親との別れとは異なる寂寥感が伴うものだと知りました
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by zuoteng_jin | 2016-06-22 17:36 | Rollei35 Germany 1 | Comments(0)

土いじりの季節

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小型ホームセンターの店頭です

札幌にはホーマックという大型ホームセンターがありますが
このお店は独立系で小さいながらも頑張っていて
ご近所さんの利用が目立ちます

やっと長雨も上がり 戸建てのお宅では土いじりが盛んです

先日ご紹介したマンション内の芝生
今日から立ち入りが出来るようになりました

これから二ヶ月間が北海道の短い夏です
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by zuoteng_jin | 2016-06-21 18:15 | Rollei35 Germany 1 | Comments(0)