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百合と唐詩の山丹(百合の異名)

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再生レチナ何度か手直しをした結果こんなによく写ります

百合は中国原産のはずですが 五万首ほどある唐詩には
この名前は一度も出てきません

百合根を食用にしたり薬種として使ったりが主流で
花を観賞する風習はほとんどなかったのでしょう

百合の異名に「山丹」というのがありますが
五万首の中でたった一首出てきます

王建という割りに庶民目線で詩を詠んだ人の「宮詞(女官のうた)」の中に
「山丹の紅蕊(コウシン)の粉を收め得て,鏡前に麝香(ジャコウ)の黃を洗卻す」
とある詩句がそれです

薬の麝香の臭いを洗い落とすために
百合の花粉を首筋あたりに振りかける様の描写かと思います

先ごろから準備してきた公開講座の資料
「名花の漢詩を鑑賞する」が九分九厘出来ました

A4判で8頁になったので 90分の講座では
時間オーバーにならないように配慮しないとなりません

講義資料の作成はいつでも
自分にとっての大いなる収穫です
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by zuoteng_jin | 2017-08-20 17:48 | RetinaIIIc Xenon | Comments(0)

古本フェアと「みんな元気になる絵本」とレチナの室内露出

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マンション隣のショッピングセンターで古本フェアが開かれています

書籍はネットで買うことが圧倒的に多くなりましたが
やはり手に取って見ることが大切です

富山市の絵本屋さん「プー横丁」の毎日新聞「みんな元気になる絵本」が
今月は絶滅水生動物の絵本を紹介しています

そういえば我々が化石で知っている古生物には水生動物が多いですね

今日の写真は絞り解放F2で撮りましたが
再生レチナの露出計の暗部レンジのテストのつもりで撮ったものです
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明るい場所では右のように露出計にカバーをかけ
中央の丸穴から光を受けます

暗い場所では左のように露出計カバーを開け
複眼レンズからたくさんの光を受けます

1954年当時のセレン露出計は
明部と暗部で起電力が滑らかに変化しないので
レンジを二段階に分けて測光する必要がありました
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暗い場所ではカバーを開け 三日月窓のメーター指針を合わせて
複眼マークの矢印の先の数値を読みます(左のメーターでは8です)

明るい場所ではカバーを閉じ 同じように三日月窓のメーター指針を合わせて
単眼(丸穴)マークの矢印の先の数値を読みます(中のメーターでは13です)

それで次に読み取った数値をもとに絞りリングを調整します

数値はエクスポージャー・ヴァリュ-(EV)ないしはライト・ヴァリュー(LV)と言います

同じ数値なのですが 一般的には
EVは絶対値で LVはシャッタースピードとの相関値です

この露出計では EV11以上が明部レンジ EV10以下が暗部レンジです

1958年のレチナ IIIC(Cが大文字)になると セレンの性能が改善されて
ニ段レンジの必要が無くなり 写真右のように読み取りマーク(△)は一個です

そんな訳で IIIc(Cが小文字)の場合は
明部暗部両方の測光の具合を試験して見なければなりません

今回の結果を見ると暗部測光も合格です

セレンの方が 後のCdSよりも化学的に安定していると聞きますが
私の経験でも その通りだと思います
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by zuoteng_jin | 2017-08-17 17:34 | RetinaIIIc Xenon | Comments(0)

コスモスとアジサイのツーショットと再生レチナの再調整

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今の時期はコスモスとアジサイが一緒に咲いています

当ブログで一昨日はコスモス 昨日はアジサイの写真を紹介したところ
facebookフレンドからこの二種が同じ時期に咲いていると驚かれました

そこで今日はカメラテストをかねて この二種のツーショットを撮りました

3台のレチナのジャンクから部品を集めて組んだ再生レチナ
その後いろんな条件でテストしてみると
ピントが合わないことに気がつきました
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一番手前のガチャポン機に距離計を合わせたのですが
廊下の突き当たりの方に合っています
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これも手前のアジサイにピントを合わせたのですが
人物群よりも後ろの方にピントが行ってます

距離計自体はほぼ正確なので レンズの組み立てに問題があるようです

レンズは被写体に近い前群と
フィルムに近い後群に別れてネジ込まれます

前群はしっかりはまっていますから問題は後群にありそうです
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レンズ周囲の二ヶ所の切り欠きに爪をかけて回すと
スルスルと二回り半ほど緩んでいるのが分かりました

これではピントが合わないのは当然です

カニ目レンチという工具を使ってしっかり締め直して試写に出ました

上の二コマと同じようなショットは以下のような結果です
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これだけ写ってくれたらお散歩カメラとしては充分ですね
めでたしめでたし
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by zuoteng_jin | 2017-08-16 17:07 | RetinaIIIc Xenon | Comments(0)

鈴懸の道と再生機の試写の続き

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ジャンク部品寄せ集め再生機の試写の続きです

一昨日の試写はシャッター速度が
125分の1秒と500分の1秒の撮影でした

屋外撮影ならそのほかに使う速度としては
60分の1秒と30分の1秒ぐらいです

今日掲げた写真は60分の1秒で撮影したものですが
露出計もシャッター速度も十分に実用になる精度でした

今日のリハビリ散歩は小雨のためにショッピングセンターの中でした

本機に搭載の露出計は屋外と屋内とでは
露出計受光窓の大きさを変える必要があります

屋内のように光が十分でないときには
下の「使用機材」をクリックして出る写真の
正面左手上部のカバーを跳ね上げて受光窓を全開にします
(光が十分な屋外ではカバーの小穴から光を入れます)

その露光値が正しいかどうかは もう二三日撮影して
フィルムを撮り切ってから確認することになります
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by zuoteng_jin | 2017-08-09 17:31 | RetinaIIIc Xenon | Comments(0)

週末のカメラいじりの成果報告

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恒例の夏祭りのポスターが貼られました

この写真は 先週末に3台のジャンクカメラから
部品を集めて再生したカメラ Retina IIIc で撮りました

昨日試写に持ち出した Retina IIIC は
絞りリングの連動機構が故障したのを修理した機材でした

結局は部品の噛み合わせが外れたのを戻して解決しましたが
部品の欠損があると困りますので
部品採りの姉妹機ジャンクを調達しておきました

オークションの出品者は露出計は使えないが
ほかの機能は問題ないとのことでしたが
落札してみると シャッターが切れないジャンクでした

こちらは最初から部品採りのつもりでしたから
ノークレーム・ノーリターンで引き取りました

調べてみると下の写真に見える2本のピン
右がシャッターを切るピン
左がフィルムを巻き上げずにシャッターチャージするピンです
(ピンとその右の露出計は再生後のもの)
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この2本は簡単に外れますが 再組み込みの順序と角度が決まっています

しかし入手したジャンクは順序と角度がでたらめだったのです

これらのピンをまともに組み込んで 搭載してあった
全然別の露出計でしかも壊れた部品を取り外し
手持ちの健全な露出計を積んでやろうと思ったら
カメラについていた取り付け部品がまたほかの機種のものでした
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正しい部品は下のものです
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この部品はたまたま持っていた別の部品採りジャンクから調達しました

結果として3台の部品を寄せ集めて1台の再生機ができました

落札したジャンク品のレンズが綺麗で距離計もまあまあ
シャッターピンの取り付けはまずかったのですが
本質的なシャッター機構の動きは問題なかったのが幸いでした

レンズシャッターは500分の1秒が300分の1秒出れば良いほうです

昨日試写した Retina IIIC を大事にしているのは
500分の1秒が400分の1秒で切れている優秀機だからです

再生した IIIc の500分の1秒は以下のように写っています
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ピント合わせに失敗して後ピンですが
露出は十分に実用的で350分の1秒程度で切れているような気がします

ちなみにひとコマ目の写真は125分の1秒でした

Retina IIIc はHeligon レンズ付きを愛用していましたが
同じ本体で Xenon レンズ付きが増えました

これだけ使えれば レンズフィルターとオリジナルケースを
調達してやろうと思っています

死に至る大病を二つも乗り越えた身にとって
こうして自分の手で再生したカメラは
かけがえのない分身のように思えます
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by zuoteng_jin | 2017-08-07 17:34 | RetinaIIIc Xenon | Comments(0)